<準備編までのおさらい>
現場見学会を行う最大の目的は、「お客さまの不安を解消し、信頼を得る」ことです。
そして、新しいお客さまからは基礎情報の聞き取りをします。
2度目以降のお客さまとは、さらに信頼関係を築くことを目指します。
これまでは、完成現場見学会でお客さまを迎えるまでの準備についてご紹介しました。
いよいよ実践編に入ります。
実践編では、実際の見学会で何をするか、どう行動するかを取り上げます。
前日までに行う5項目
まずは、前日までに手配・確認しておく事項をご紹介します。
具体的には下記の5点となります。
■ 駐車場の確保
■ 近隣への挨拶
■ 施主さまご来場時の対応について確認
■ 役割分担の明確化
■ 当日のスケジュール確認
会場周辺への配慮と、施主さまに対しての気配りが特に大切です。
順に見ていきます。
駐車場の確保
事前に会場周辺を調べ、駐車場となる場所の確保をします。
会場の隣が空き地であっても、勝手に使ってはいけません(当たり前ですね)。
事前に地主さんに了解をいただくようにします。
もし近隣に適当な場所がなければ、駐車場が多少遠くても、そちらにご案内します。
そしてそこから徒歩、または自社の車で送迎します。
くれぐれも運転には注意してください。
路上駐車はやめましょう
「道路が広いので路上駐車をする」というのは、運転手、つまり見学会来場者に道路交通法違反を勧めているようなものです。
しかも事故の危険性を伴います。これは絶対に避けてください。
近隣への挨拶
ご近所への挨拶は、前日までに必ず済ませておきます。
特に袋小路になるお宅がある場合は、その方が不便にならないように、細心の注意を払いましょう。
施主さまご来場時の対応について確認
担当者以外は施主さまの顔を知らない場合もありますね。
適切に対応できるよう、施主さまが何時ごろ来場されるか事前に確認しておきます。
来場されたら、スタッフは全員きちんとご挨拶をします。
施主さまの新居を使用させていただくのですから、不安感を抱かせないよう、十分に配慮しましょう。
終了後はご挨拶を
見学会当日(または翌日)に、担当者がお礼に伺うようにします。
役割分担の明確化
総責任者は、通常はその現場の担当営業スタッフになると思います。
業者さんも含めスタッフが多い場合は、受付係、案内係、駐車場係など、必要に応じて役割分担を決めておきます。
受付係は事務スタッフ、案内係は営業スタッフ、駐車場係は工務スタッフや業者さんなどが良いでしょう。
そのときに備えて、事務や工務のスタッフでも接客ができる人材を育成しておきましょう。
現場見学会当日のスケジュール確認
一例を挙げます。自社のスケジュールを確認してみてください。
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(1日目) ○月○日(土)
08:00 搬入・会場設営
09:30 完了
09:35 朝礼、注意事項の確認、本物件の見どころやこだわりの説明
10:00 開始
17:00 終了~アンケート確認~夕礼(本日の実績報告)
※必要に応じお客さまに即日訪問
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(2日目) ○月○日(日)
09:30 集合~朝礼、注意事項の確認
17:00 終了~夕礼(本日の実績報告)
17:10 片づけ・搬出開始
18:00 完全終了~現場清掃、最終確認
※必要に応じお客さまに即日訪問
※担当者は施主さまにご挨拶に伺う
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前日までに手配・確認しておくことは以上です。
上記以外にも、自社で必要な事項があれば手配しておきましょう。
次回からは、当日の流れについて見ていきます。
第97回に続きます。
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