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【第27回】企業向けの助成金や補助金。受けるときの基本と選び方・探し方

Q知人の社長で凄く助成金だか補助金だかを取るのがうまい人がいます。
毎年、なんだかんだで500万円はもらっているようです。
うまいことやってるなと思いますが、私でもできるでしょうか?
(工務店・50歳・徳島)

A施主さま向けの長期優良などとは別で、会社の助成金の話ですね。
うまいことやってるな、と感じますか…。感じますね。

助成金と補助金の違いとは?

助成金と補助金の違い

まず、どんな業種業態であっても、何かしらの助成金・補助金の対象になります
御社にも可能性があるということです。

助成金 … 要件を満たせば、原則誰でも受け取れるもの
補助金 … 審査に通過しなければならないもの

という違いがあります。

その知人の社長さんは、国の政策を見ているとこんな補助金が出そうだ、と当たりをつけていると思われます。

なお、一度助成金や補助金を受け取った企業には、県や地方自治体の担当者から情報が来るようになります。

助成金や補助金を受けるときの基本

さて、受けるための基本から。

まず「納税していること」。赤字でも構いません。

注意が必要なのは、助成金や補助金が入金するのは早くても半年先であること。
いつお金になるかはよく確認してください。

その間の資金繰りも考えましょう。

工務店で使える助成金・補助金の例

では、何を利用するかです。

まずは「雇用に関するもの」をチェックしましょう。

例えば、60歳を超えた個人の大工さんが引退するという場合。
自社の社員として迎えると、人件費の2分の1の助成金が出ます。(一定の要件があります)
アフター要員、リフォーム要員としては貴重な戦力となるはずです。

また、バツイチの男性を雇う場合も助成金の対象です。(こちらも一定の要件があります)
「えっ? そうなの?」と思う方も多いと思いますが、確認する価値はあります。

これら雇用に関する助成金については、お近くの労働局・ハローワークで相談できます
助成金の種類によっては、窓口が違う場合もありますので確認してください。

補助金なら、例えば「ものづくり補助金」。
雇用の助成金に比べるとハードルは高いのですが、採用されれば大きな金額が入ってきます。
こちらは申請期間が限られていますので、こまめにチェックしてください。

補助金には多くの種類があるので、ぜひ検討したいところです。

例に挙げた助成金・補助金は2017年現在のものです。毎年いろいろなものが出ますので、最新の情報をチェックするようにしてください。

いま使える助成金・補助金の調べ方

国や都道府県の助成金・補助金については、中小企業基盤整備機構の「J-Net21」サイトの支援情報ヘッドラインで調べることができます。

参考 補助金・助成金・融資の検索 -中小企業基盤整備機構

これ以外にも、各自治体(市町村単位)独自で行っているものも多くあります。
「○○市 補助金」などで検索してみてください。意外なものが見つかるかもしれません。

補助金については、第107回でも取り上げています。

資金繰り

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間瀬 隆司
工務店経営の専門家。集客・営業、人材教育・組織づくり、経営計画、資金繰りを含めた「全ての面倒をみる」スタイルのコンサルティングで、工務店さんを支え続けて30年。工務店のほぼすべてを知り尽くしており、駆け込み寺的な役割を果たしています。神奈川県横浜市在住。海を見るとホッとします。
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