年商は5億円です。父に問いただしましたが、いまいち要領を得ません。
社員は良い人ばかりです。私のことも受け入れてくれています。
しかし、このままこの会社を引き継ぎたくありません。
(38歳・工務店・専務・神奈川)
後継社長になったときに、絶対にやってはいけないこと。
それは、銀行から「社長になったんだから、連帯保証人になってください」と言われて、印鑑を押すことです。
そこから、あなたの2億円の借金人生が始まります。
その事実をよく考えてください。
自社の状況を冷静に見直しましょう
会社が儲かっているなら、あっという間に返せる額かも知れません。
が、多くの場合はぎりぎり、なんとか回っている状態だと思います。
先代に言われようが、銀行に言われようが、すぐにハンコをつかないことです。
社長になるかどうかは、よく考えてからにしましょう。
まず、自社の財務状況とその経営環境を冷静に分析してみてください。
財務分析がよく分からないという場合は、税理士さんに聞きましょう。
また他の専門家、財務に詳しいコンサルなどにも聞く方が良いかもしれません。
(弊社でもご相談をお受けしています)
資産がどのくらいあるか、にもよります
ポイントは「借入金(負債)に対して、資産がどのくらいあるか」ということ。
現金預金はなくても会社の土地がある、その価値はほぼ借入金と同額である、というなら、そう心配はいりません。
一方、その土地の価値は、決算書上の価額の4分の1くらいに下がっているという場合、実質的な負債は1.5億円となります。
このように資産と負債をしっかり確認し、実質的な負債がいくらあるのかを把握しましょう。
その上で自社の強みや弱み、市場環境などを分析し、会社の状態をよく把握してから判断してください。
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