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【050】工務店社長の給与。いくらぐらい貰ってもよいでしょうか

Qここ数年、会社の業績は順調です。売上も利益も右肩あがりです。
ただ、自分の給与はもう少し欲しいなと思っています。
いくらぐらいが妥当でしょうか?
(51歳・工務店・神奈川)

A業績が順調とのこと、素晴らしいですね。
頑張られているのですから、もう少しもらいたいと思うのは当然です。

では、社長の報酬はいくらが妥当か?
これに正解はありません。

例えば「会社が儲かり、自分へのご褒美として報酬を上げる」という考え方があります。

また、「もし会社の状態が悪くなれば社長だけが責任をとることになるのだから、多めにもらっても良いだろう」という考え方もあるでしょう。

いずれにしても、「儲かっているなら、たくさんもらいましょう」とお答えします。

報酬を決める際の2つのポイント

社長の給与の決め方

報酬を決める際には、2つのポイントがあります。
税務対策」と「社員の人件費とのバランス」です。

1.税務対策

日本の税制はよくできています。

会社に利益が出る
→ 法人税を抑えたい
→ だから役員報酬を増やす

すると、所得税がかかります。

結局、法人税を払うか、所得税を払うか、です。
どちらが得か、ということになります。

会社と社長個人の両方を俯瞰して、税務対策を検討しましょう。
担当の税理士さんともよく相談してください。

2.社員の人件費とのバランス

社長の役員報酬と、社員の人件費。
これが極端に社長に偏っていると、社員の不満が出てくることがあります
いくら隠していても、です。

ここはとても大事なところです。
バランスは慎重に検討してください。

社長の「あり方」が問われます

そして、何より重要なことは「社長の品格」です。

例えば、社員は毎晩残業、週1日休みが取れるか取れないかで働いているのに、給与は少ないし、やりがいもない。

ところが社長は、よく分からないが「勉強会」と称して仲間の社長と旅行やゴルフに行っているようだし、それなのに朝礼ではやけに立派なことをおっしゃる。

残念ながら、こういう社長のもとには優秀な社員は残りません。

つまり、社長としての「人格」や「らしさ」が問われるのです
これは、当然ですがお客さまにも見られています。

立派な社長は、たくさんの報酬をもらっていても社員は何も言いません。

ぜひ、社長の品格(人格と品位)を備えるよう努力しましょう。
そして利益を上げ、たくさん報酬をもらい、地域に貢献してください。

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間瀬 隆司
工務店経営の専門家。集客・営業、人材教育・組織づくり、経営計画、資金繰りを含めた「全ての面倒をみる」スタイルのコンサルティングで、工務店さんを支え続けて30年。工務店のほぼすべてを知り尽くしており、駆け込み寺的な役割を果たしています。神奈川県横浜市在住。海を見るとホッとします。
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