工務店経営のヒントが届く! 無料メルマガはこちら >

【第94回】ネット集客の基本(工務店版) 6. ヒットするページの鉄則

第93回記事の続きです。

インターネット集客
 

具体的なホームページ・ブログ作りのポイントと注意点

では、ホームページやブログを作るにあたって、何に気をつければよいのか、もう少し詳しく見ていきます。

実は、作成の具体的な方法・注意点は、Googleのガイドラインに書かれています。
ウェブマスター向けガイドライン(Google Search Console)
https://support.google.com/webmasters/answer/35769?hl=ja

前回の「Googleに好かれるホームページ・ブログを作る」とは、このガイドラインに沿ったものを作る、ということになります。

しかし、専門用語も多く難解な言葉で書かれており、これらを全て理解してホームページやブログを作り込むのは大変です。
そこでポイントをまとめてみました。
 

Googleに好かれるページのチェックポイント

第93回記事でもご紹介しましたが、まずは「ユーザーにとって有益であること」が一番重要です。
つまり「自社で家を建ててくれるお客さまにとって、有益な情報を掲載する」ことです。

その上で、次の3点を押さえているか確認してみてください。

(1)需要との一致

家づくりを考えているお客さまは、「知りたいこと」や「不安に思うこと」をキーワード検索し、やってきます。
そのキーワードが自社のホームページやブログに入っているかどうか。

(2)品質・信頼性

そのページの内容が高品質であり、信頼性があるかどうか。
誤字脱字もなく丁寧に作られていること。もちろんウソはいけません。

(3)使いやすさ・操作性

奥さまにとって使いやすい設計で、スマホ対応ができているかどうか。
特にホームページでは、会社概要や実績のページはよく見られます。分かりやすい配置にしておきましょう。
 

すべてはお客さまのために

先ほどの、Googleのウェブマスター向けガイドラインには、基本方針が書かれています。
その一部を抜粋します。

基本方針
・検索エンジンではなく、ユーザーの利便性を最優先に考慮してページを作成する。
・ユーザーをだますようなことをしない。
・検索エンジンでの掲載位置を上げるための不正行為をしない。
・どうすれば自分のウェブサイトが独自性や、価値、魅力のあるサイトと言えるようになるかを考えてみる。
(Googleウェブマスター向けガイドラインから一部抜粋)

ここから分かるのは、「検索上位にあがるよう意識する」のはひとまず置いておき、お客さまにとって使いやすい・分かりやすい」ページを作ることです。

それが「良いページ」と評価され、結果的に、検索順位が上がることにつながります。

自社に都合の良いような情報を掲載しても、「お客さまのため」とはなりません。
しかも、ウソや小細工は大抵バレます。

誠実に、お客さまに役立つページを作るよう、心がけていきましょう。
 

内容の作り込み~記事ブログを作る

なぜブログが必要なのか

「ホームページの充実」とは、「ブログの充実」と考えて良いでしょう。

ホームページは、一度掲載内容(コンテンツ)を作ってしまえば、多少の変更はあっても、追加内容はそれほど出てこないものです。

しかし、動きがない(更新されない)ホームページは、Googleの評価が低くなる可能性があります。
そこで随時新しい情報を発信するために、ブログを利用します
 

SNSだけではダメなのか

ブログではなく、インスタグラムやフェイスブック・ツイッターなどを活用している工務店さんもあると思います。

■ SNSは流れていく

SNSも良いのですが、特徴としては「流れていく」ことが挙げられます。

投稿してもどんどん新しい情報に押し流され、埋もれてしまいます。
特にツイッターはその代表ですね。
一方、フェイスブックやインスタグラムはハッシュタグ(#)が有効なので、多少古い記事でも鮮度は保たれます。

■ ブログは蓄積する

これに対し、ブログには「蓄積する」という特徴があります。
投稿すればするほど、着実に蓄積され、御社の財産になっていきます

SNSとブログの特徴については、第71回でも取り上げています。

工務店の集客
 

文字で伝えるブログが最も効果的

さらに、Googleのガイドラインでは「画像(写真)よりもテキスト(文章)で掲載する」よう求められています。
Googleのロボットは、文字は拾えますが、画像の認識は苦手なためです。

以上の理由から、発信は最も効果のある「文章でのブログ投稿」が基本となります。
写真を貼り付ける場合は、写真の説明を文章で書いておくことが大切です。

その上で、SNSを副次的に使うことをおすすめしています。
 

ブログは2,000字、100記事が目安

記事ブログの文章量は、1テーマにつき1,200文字~2,000文字とします。
そのページに来たお客さまに、長くとどまってもらうほうが良いためです。

文章が長ければ滞留時間も長くなります。滞留時間5分以上が目安になります。
そして、まずは100記事、投稿することが目標です。

とはいえ、1,200文字以上というとかなりの量です。それだけでめげてしまいます。
そこで最初は500文字程度から始めましょう。毎日続けていれば慣れてきます。
 

先ほどもご説明した通り、Googleはページの品質を重視しています。
ですから、1つの記事を作成するのにも丁寧な作り込みが必要です。根気も必要です。

なかなか大変なので、挫折してしまう工務店さんも多くあります。
しかし、一度作ったブログは会社の営業的資産となり、数年は集客活動の味方になってくれます。

継続は裏切りません。
 

具体的なブログの作り方

記事ブログは、次のようなステップで作ってみましょう。

(1)記事ブログのテーマを100個決める
(2)それぞれのあらすじを考える
(3)完成させる

 

記事ブログ作成の心構え・注意点は次の通りです。

自分の伝えたいことを書くのではなく、「見込み客が知りたいことを書く」という姿勢を忘れない

例えば、「自社の建物は断熱性能が高い」ことを書くのであれば

・断熱性能が良いと、どのようなメリットがあるのか
・断熱性能が悪いと、何がいけないのか

を分かりやすく説明するといった具合です。
 

構成は、まず結論や主張。次にその裏付け。そして最後に結論

簡単な例をご紹介します。

—————
(主張)自社の断熱に関する考え方は外張り断熱です。

(裏付け)なぜこれを採用しているか、理由は、外張り断熱には○○のメリットがあるためです。一方○○のデメリットもありますが、○○の対策をしており、だから安心です。

(結論)外張り断熱の良さを最大限に活かしたプランをご提案します。
—————

このような感じで作ってみてはいかがでしょうか。
 

スマホで読みやすいかを検証する

記事を1本投稿するごとに、ご自分のスマホで見てみましょう。
そして、読みにくい箇所があれば修正していきます。

行数は、スマホで見たときに最大5~6行が限度です。
それ以上の行数になると、大きな文字のかたまりになり、見づらくなります。

なるべく1行を短い文章でまとめるよう心がけましょう。
そして適度に改行を入れるのがポイントです。
 

効果を上げるためにはGoogle広告を

ホームページやブログをより効果的にするためには、効果性の高いキーワードを検証する必要があります。

これは多少費用がかかりますが、Google広告で検証します。
 

絶対にやってはいけない「コピペ」

ホームページやブログを作成する上で、絶対にやってはいけないことがあります。

それは、他者のホームページやブログの中身(コンテンツ)を、コピー&ペースト(コピペ)することです。

Googleの検索エンジンがこれを見つけると、「ユーザーにとって不利益なページ」として、評価を一気に下げてしまいます。

ネットでは一時期「まとめサイト」が流行りましたが、検索しても最近あまり出てこないのは、このためです。
 

とりあえずブログを書いてみましょう

具体的なホームページ・ブログ作りのポイントと注意点は以上です。

Webマーケティングの基本は、「ブログを書くこと」と言っても過言ではありません。
まずは書くことから始めましょう。
 

第95回に続きます。

インターネット集客

この記事に関するご質問・ご感想・お問い合わせは【工務店経営の専門家・ジクージン】まで、お気軽にお送りください。


いい家を建て、利益も残す工務店300の方法
読者会員登録


メール会員
読者会員さまに、工務店経営に役立つ情報をメールでお知らせします。

セミナーや勉強会・交流会のご案内も優先的に届きます。
オリジナル資料のダウンロードもできます。
時々おまけもついてます。

年会費は無料です。登録しておきませんか?


ABOUT US
間瀬 隆司
工務店経営の専門家。集客・営業、人材教育・組織づくり、経営計画、資金繰りを含めた「全ての面倒をみる」スタイルのコンサルティングで、工務店さんを支え続けて30年。工務店のほぼすべてを知り尽くしており、駆け込み寺的な役割を果たしています。神奈川県横浜市在住。海を見るとホッとします。
→詳しいプロフィールはこちら