しかし自分は職人的で、なかなか営業がうまくいきません。
先日、紹介で営業マンが面接に来ました。
感じは良いのですが、採用すべきかどうか迷っています。
見極めるポイントはありますか?
(業歴25年・工務店・埼玉)
工務店さんが期待する「営業マン」とは、どういう能力を持った人でしょうか?
「どこかでお客さまを見つけてきて」「なぜか分からないが、契約する」
という、魔法使いのようなイメージでしょうか。
残念ながら、そのような人材は世の中に存在しません。いれば助かるのですが…。
「優秀な営業マン」は全体の2割
住宅業界、特に「大手ハウスメーカー」と言われるところには、「営業マン」と呼ばれる人材がいます。
優秀な人は、昔なら年間に20棟以上、今でも年間10棟くらいは受注する実力者です。
当然彼らは、お客さまからの信頼も厚く、それなりの報酬をもらっています。
ただそのような人材は、住宅業界でも上から2割くらいでしょう。
その他の営業マンは「まあ何とかやっている」という感じです。
契約が取れない営業マンがたどる道は
ハウスメーカーの営業マンは、基本的に歩合給です。
契約が取れる営業マンは、同じ会社に居続けます。
一方で、年間に2~3棟しか取れない営業マンは、居づらくなって退職します。
しかし、彼は住宅営業しかやったことがない、できないわけです。
そこで同業他社に転職を試みます。
転職先でも同じことの繰り返し
同業他社は、そのような優秀ではない営業マンを雇うのでしょうか?
荒い言い方ですが、ハウスメーカーにとって営業マンは消耗品と同様に考えています。
ですから、採用はします。
が、一定の結果を出さなければクビとなります。
こうして、結果の出ない営業マンは転職を重ね、ついに御社にやってきます。
採用時に気をつけるポイント
「年齢は40歳くらいまで、転職歴は2社程度まで」の人材であれば、採用を検討しても良いでしょう。
しかし、履歴書に大手ハウスメーカーの名称が何社も並んでいる場合は、採用を見送ることをおすすめします。
紹介の手前、断りづらいこともあると思います。
でも、その営業マンには気の毒ですが、御社が背負う必要はありません。
採用した後が大変になりますから。
この記事に関するご質問・ご感想・お問い合わせは【工務店経営の専門家・ジクージン】まで、お気軽にお送りください。