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【第6回】工務店社長の働き方改革。休みが取れない悪循環から抜け出す方法

Q1年365日、休みは元旦だけです。もう何十年も夫婦で働いています。
従業員は職人が1人、パートさんが1人です。
最近、「このままではもたない」と妻と話しています。
どうすれば良いでしょうか?
(業歴30年・52歳・工務店・兵庫)

Aはい、そういう社長さん、案外多いですね。
職人型の社長さんです。

自分で現場の仕事をやると楽しいし、仕事をしている気になる。
しかしその間は営業をかけていないので、その仕事が終わると次の仕事が途絶える。
これを繰り返して○○年。

若いうちは体力があるので何とかなりますが、必ずきつくなるときが来ます。
その前に状況を改善したいものですね。

「考え方」を変え、「行動」を変えましょう

この悪循環パターンから脱出した社長さんがいます。
まさにご質問のようなケースです。

まず何はともあれ、考え方を変えなければなりません。
そして考え方を何となく理解したら、とにかく行動を変えることです。

行動を変えるときは、少し忙しくなります。
今でも忙しいと思いますが、さらにです。
でもこのトンネルを抜けられると思えば、やれるでしょう?

何もしなければ、今のままの状態が続くだけです。

社長の負担を減らす業務改善の具体的な方法

工務店社長の働き方改革

1.自分の仕事を洗い出す

まず、自分の業務をすべて書き出します。

そして、「自分でなければできない業務」と「他の人でもできる業務」に分けます。
この分類は、なるべく細分化します

例えば営業業務。
「営業業務」と一言で言いますが、実際にはかなり多くの業務がありますね。

集客、聞き取り、プラン作成、資金計画書作成、プラン修正、見積もり作成、契約書作成、契約、色決め、着工式・上棟式の準備と実施、見学会の準備と実施、お引渡し式の準備と実施、各種イベントの準備と実施、などなど。

かなり大まかに書き出してみましたが、ちょっと思いついただけでもこれだけあります。
それらをさらに細かく分け、「自分の業務」を拾い出すイメージです。

2.業務の割り振りを考える

「自分の業務」を拾い出したら、「他の人でもできる業務」が残りますね。
それを「誰に任せるか」を決めて、書き出します。

設計関連なら外注に発注することもあるし、ちょっとしたことなら社内のスタッフでもできるかも知れません。
調整はひとまず置いておき、ざっくり分けてみましょう。

3.見積を見直す

誰かに依頼するには、当然経費がかかります。
その分、きちんと見積もりします

よく考えると、今まで引き渡した施主さまはかなりトクだったのかも知れません。
これらの経費はすべて社長が負担して、安く建てていたのですから。
まさに社長が身を削っていたということです。

4.人に任せる勇気を持つ

業務を改善するには、社長が自分ですべてを抱えないことが大切です。

人に任せるにも勇気がいります。
でも、今までのやり方を変えれば、より良い仕事ができるようになる場合も多いものです。

ざっと1~2年続けてやってみてください。
3年後には、少なくとも1週間に1日は休みが取れるようになります。

この記事に関するご質問・ご感想・お問い合わせは【工務店経営の専門家・ジクージン】まで、お気軽にお送りください。


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ABOUT US
間瀬 隆司
工務店経営の専門家。集客・営業、人材教育・組織づくり、経営計画、資金繰りを含めた「全ての面倒をみる」スタイルのコンサルティングで、工務店さんを支え続けて30年。工務店のほぼすべてを知り尽くしており、駆け込み寺的な役割を果たしています。神奈川県横浜市在住。海を見るとホッとします。
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