彼は明るく楽しいタイプで、初めてのお客さまでもすぐに親しくなれます。
また非常にマメで、お客さまとの繋がりを大事にします。
年に3棟くらいの契約は取ります。でも他社との競争になるとほぼ全敗です。
どのように指導すれば良いでしょうか?
(工務店・年商3億円・静岡)
工務店さんに訪問したときに、契約が取れない営業マンや競争に勝てない営業マンに「あなたにとって良いお客さまとはどんなお客さま?」と尋ねることがあります。
すると、「自分の話をよく聞いてくれるお客さま」とか、「色々な質問をしてくれるお客さま」などと答えが返ってきます。
話がはずむお客さまは、一見、自社をとても気に入ってくれているように思えます。
このまま契約していただけるかも、と期待してしまいがちですが、実はそう簡単ではありません。
質問してくれるお客さまが期待しているものは?
このような、積極的に色々と情報収集をするお客さまは、「家づくりを絶対に失敗しない」ために、慎重かつ徹底的に勉強し、研究しています。
いよいよ契約時期に近づくと、候補を2~3社に絞り、そこで比較し競わせます。
当然、価格にもシビアです。
ですから、ご要望を聞き、単にプランや仕上げに反映させたレベルの提案をしても、お客さまはなかなか満足してくれません。
お客さまからすれば「悪くはないんだけど何か足りない」、つまり「決め手に欠ける」からです。
それだと「御社に決める」ところまで心は動かされないでしょう。
お客さまが感動する提案が必要
では、何が足りないのか?
お客さまが「そういう方法もあるのか!」と感動するような提案でしょうね。
次から次へとそのような提案ができれば、契約になる確率は上がります。
ただ「営業マンの彼にそこまでの能力はない…」というケースがほとんどだと思います。
皆でアイデアを出し合ってみては
そこで、そのお客さまの契約を取るために、ブレスト(ブレイン・ストーミングの略:発想法の一種)を行ってはいかがでしょうか。
小規模な会社なら全社員で、多少規模が大きい会社であれば数名に参加してもらいます。
方法は、
2.それを踏まえて、「ならば○○を提案してはどうか」という案を皆で出し合う
このように行います。
これを繰り返していくうちに、契約は必ず取れるようになります。
難しくないので、ぜひやってみてください。
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