どのくらい上げればいいでしょうか?
(49歳・工務店・静岡)
はい、過去にも同様のご相談をいただいたことがあります。
結論から言います。
給与を上げれば、社員のモチベーションが上がるのか?
答えは「NO」です。
ですから、モチベーションを上げる目的で給与を上げるのは止めましょう。
給与を上げるだけの原資があるのなら、もっと有効な使い道を考えましょう。
では、社員のモチベーションを上げるにはどうすればよいのでしょうか。
褒めればモチベーションは上がる?
よく言われるのが、「目標設定をし、その目標を達成し、結果を褒める。できればスタッフみんなの前で褒める」こと。
確かにこの方法でモチベーションが上がる人がいますが、それは全体の25%程度。
4人に1人です。
というのも、人間の性格は大まかに6つくらいのタイプに分かれるからです。
(実際はもっと複雑ですが)
それぞれの性格タイプにより、効果のある褒め方が違います。
同じように褒めても、反応の良い人といまいち響かない人がいるのはそのためです。
その人に合わなければあまり効果はない
自分に合う褒められ方をすると、モチベーションは上がります。
逆に、自分に合わなければあまり嬉しく感じません。
先ほどのケースは「結果を褒められると嬉しいタイプ」です。
このほかに大きく分けて、
■ その人自身の存在を褒められると嬉しいタイプ(30%)
■ 今が楽しい状態に置かれると、それでやる気になってしまうタイプ(20%)
■ プロセス(経過)を褒められると嬉しいタイプ(10%)
■ 褒められるより、事細かに指示されると黙々とやるタイプ(10%)
■ 褒められるより、報酬で報いるとやる気になるタイプ(5%)
だいたいこのような割合になります。
成果報酬でやる気が出るのは上記の一番下のタイプで、せいぜい5%です。
つまり、給与を上げたところで、モチベーションが上がる人は全体の5%しかいないということです。
社員にこのタイプが多ければ効果は期待できますが、中小工務店ではそれほど多くないと思われます。
個人の性格を見極めることが大切です
モチベーションを上げるには、一人一人の性格を見極め、対応していく必要があります。
方法の一つとして、性格の見極め方(性格に関する心理学)を学ばれてはいかがでしょうか。
性格に関する心理学を知っておくと、社員の対応だけでなく、営業の場面やお客さま対応、さらには家族や友人知人とのコミュニケーションなど、様々な場面で役立ちます。
世の中に本や講座などもいろいろ出ていますので、ぜひ勉強してみてください。
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