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【第46回】スーツ&作業服をやめて、会社のイメージアップを図りたい

Q弊社では営業マンや設計担当はスーツ、工事監督や現場関係は作業服、としています。
しかし他の工務店さんは、かなりラフな格好でやっているようです。
ユニフォームの変更を考えたいのですが、どうすれば良いでしょうか?
(55歳・工務店・愛知)

Aそうですね。永らくスーツを着てきた社長は、急に「ラフな格好」と言われても、とまどいますよね。

特に60歳以上の世代は、「お客さまと会うときはスーツが正しい服装」と刷り込まれているので、カタチを変えることには抵抗があるのではないでしょうか。

ただご存じの通り、いま売れている工務店さんの多くは、スーツではありません。
もっとラフな格好です。

お客さまとの年齢差に気づいていますか?

会社のイメージアップ

少し考えてみましょう。

皆さんのところに来られるお客さまの年齢は、だいたい30歳から40歳くらいですね。
しかも、このお客さまたちの年齢層は変化しません。ずーっと一定です。

一方、工務店の社長や社員は、毎年着実に年を取ります。
気づけば、お客さまと親子くらいの年齢差になっているときもあるのです。

当然、感性の違いや価値観の違いが生じていて、お客さまはそれを敏感に察知しています。

そこには、社長の想像よりはるかに大きな世代間ギャップ」が発生しているのです

服装で接客の印象は変わります

競合他社、特に若いスタッフが多い会社では、お客さまの感性に合う服装の担当者が接客をして、リラックスした雰囲気で打合せができています。

対して自社では、「50歳前後の、スーツを着ている営業マン」が接客するとします。

もう、この段階で勝負が決まってしまいますよね。
素晴らしい提案をする前に、「ちょっと違う…」となります。

社長もこのことを気にされているのではないでしょうか。

服装を変えるだけで与える印象が変わるのですから、変えてみる価値はあると思います。

作業着は「清潔感」に難ありなので注意を

監督が、胸に「○○建設」のような刺繍が入った作業着を着て打合せをしている光景は、よく見かけますね。
これも徐々に変わりつつあります。

もちろん現場作業服は、現場の環境に対応しやすく、合理的・機能的な素材やデザインでできています。

しかし、いかにも「ザ・建設会社」という感じです。
このイメージも変えていきたいですね。

作業着は、汚れることが前提で作られています。
ですから基本的に、清潔な印象を与えるための服装ではありません。

でも普段、作業着で現場や会社・自宅などを行き来していると、そのままどこへでも行くのが当たり前のような感覚になってしまいます。

場面に合わせて着替え、清潔感を演出

お客さまや周りからどう見られているか」「自分がどういう印象を与えているか」を考えることは、とても大切です。

例えば、引越業者さんの中には、お客さまの新居に入る際には新しい靴下にはき替えるという会社もあります。
ちょっとしたことですが、これだけで気配りができる印象を与えます。

お客さま(特に奥さま)にはよく見られている、と認識しましょう。

現場では作業着でかまいませんが、打合せのときには清潔感のあるシャツに着替えるだけでも、良い印象を与えることができます。

女性メインのプロジェクトチームに任せてみては

ユニフォームの変更にあたっては、社内スタッフおよび出入りの業者さんの中で、センスの良さそうな人に声をかけます。
(例えば、設備問屋の営業担当の女性や、大手ショールームの女性チーフなど)

そして、5~6人の「新ユニフォーム選定プロジェクトチーム」を発足させるのはいかがでしょうか。

このメンバーに、3か月程度で新ユニフォームを決めてもらうようにします。

途中、社長が意見を言うのは構いません。
ただし、最終決定権はプロジェクトチームに委ねて、決まったら社長はそれに従うほうが良いと思います。

ユニフォームが変わることで、社長が思いもかけない新しいカタチで、新しいお客さまとの出会いが始まるかもしれません。

この記事に関するご質問・ご感想・お問い合わせは【工務店経営の専門家・ジクージン】まで、お気軽にお送りください。


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間瀬 隆司
工務店経営の専門家。集客・営業、人材教育・組織づくり、経営計画、資金繰りを含めた「全ての面倒をみる」スタイルのコンサルティングで、工務店さんを支え続けて30年。工務店のほぼすべてを知り尽くしており、駆け込み寺的な役割を果たしています。神奈川県横浜市在住。海を見るとホッとします。
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